“エンディングノート”が未来を救う
「うちにはそんなに財産ないから」
「うちの親まだ70代だし、相続なんてまだ早い」――
そう考えている方にこそ、“エンディングノート”の準備をおすすめします。
高齢の親が元気なうちにできること。
それは「想い」と「情報」を、わかりやすく残すことです。
エンディングノートとは? 遺言書との違い
エンディングノートは、法的な効力を持つ「遺言書」とは異なり、
主にご本人の希望や気持ち、暮らしの記録を残す私的なノートです。
ただし、ここで重要なのは「法的な効力はない」ということ。
エンディングノート | 遺言書 |
---|---|
気持ち・情報を家族に伝える | 法的に財産分与を指定 |
自由な形式でOK | 民法に基づく形式が必要 |
いつでも書き直せる | 書き換え・訂正に条件あり |
▷ 法律的効力はあるの?
答えは 「基本的にはない」 です。
エンディングノートに記載した財産の分け方や遺言的内容は、法的に拘束力はありません。
正式な相続手続きには、民法で定められた形式の遺言書(公正証書遺言・自筆証書遺言など)が必要です。
とはいえ、家族にとってはご本人の「想い」が伝わる貴重な情報源。
遺言書ではカバーしきれない気持ちの整理や介護の希望などを残す役割として非常に有効です。
遺言書についての詳しいコラムはこちらから

書くべき内容は?
エンディングノートは、次のような内容を記載するのが一般的です

- 基本情報(氏名、住所、生年月日、家系図)
- 医療・介護に関する希望
(延命措置、介護施設の希望) - 財産の概要
(預金口座、不動産、保険など) - 葬儀・お墓に関する希望(宗派、埋葬方法)
- デジタル情報(パスワード、SNS、サブスク情報)
- 家族や友人へのメッセージ
必ずしも一気に書き終える必要はありません。
まずは「今わかることから」書き始めるのがポイントです。
いつ、どうやって家族と共有する?
エンディングノートは、書いて終わりではなく「伝えてこそ価値がある」もの。
次のような場面で共有することが理想的です
- 家族で集まる年末年始や帰省のタイミング
- 親が入院・介護施設へ入居する前
- 相続や生前贈与の話題が出たとき
「万が一のときに困らないように」という前向きな言い方で切り出すと、抵抗感が少なくなります。
相続の“モメごと”を防ぐ第一歩に
実際に相続が発生した後、
「何も聞いていなかった」「あれは誰が使うのか」などで揉めるケースは少なくありません。
エンディングノートがあるだけで、遺族の不安や混乱を大きく減らすことができます。
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