相続手続きの落とし穴10選
よくある失敗と避ける方法

相続は、多くの人にとって人生で何度も経験するものではありません。
そのため、いざ相続が発生したときに「何から始めればいいのか分からない」「思ったよりも複雑な手続きで困った」という声は多いです。実際、相続手続きには多くの注意点があり、知らないまま進めてしまうと時間や費用、家族関係にまで影響するトラブルにつながることがあります。
本記事では、相続手続きでよくある失敗や見落とされがちなポイントを「落とし穴」として整理し、それぞれの対策とあわせて分かりやすく解説します。
将来の相続に備えたい方や、現在手続きを進めている方はぜひ参考にしてみてください。
相続手続きの落とし穴10選
1. 遺言書の有無を確認せずに手続きを進めてしまう
相続手続きの基本はまず最初に「遺言書の確認」です。
遺言書がある場合、原則としてその内容が優先されます。
しかし、遺言書の存在を確認しないまま遺産分割の話し合いを進めてしまうと、後から遺言書が見つかり手続きがやり直しになるケースもあります。
被相続人(相続する人)は、遺言書の有無やどこに保管してあるか等を生前のうちに伝えることも大切です。亡くなってから身内が困っている姿は見たくないですよね。

対策
- 自宅だけでなく、公証役場や法務局での保管制度の有無も確認する
- 被相続人は、相続人に遺言書の有無を知らせておく
2. 相続人の調査を十分に行わない
相続では「誰が相続人になるのか」を正確に確認する必要があります。
戸籍をさかのぼって調査した結果、知らなかった相続人が見つかることも珍しくありません。
また、遠方に住む相続人や、行方不明になっている相続人、連絡をとっていない相続人がいるケースもあります。
そういった相続人を誰か一人でも漏らしたまま手続きを進めると、受理されずに後からやり直しになる可能性があります。きちんと相続人の把握をしておきましょう。
対策
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍を確認する
- 所在不明な相続人等をしっかりと割り出しておく
3. 遺産の全体像を把握していない
相続財産は、預貯金や不動産だけではありません。
例えば次のようなものも含まれます。
- 株式や投資信託
- 保険
- 借入金
- 未払いの税金

もちろんプラスの財産だけでなく、負債も相続されます。そういった財産の全体像を把握しないまま手続きを進めると、思わぬ落とし穴が見つかることも。
対策
- 財産目録を作成して整理する
- 生前のうちに正直に負債を家族に話しておく
4. 相続放棄の期限を知らない
借金などの負債の方が相続が多い場合、「相続しません」と相続放棄を検討することができます。
しかし、相続放棄には「相続開始を知ってから3か月以内」という期限があり、この期間を過ぎると、原則として相続放棄はできなくなります。このことを知った上で、早めに「相続するのか」「相続放棄するのか」考えて、相続人で意見を一致させておくことが大切です。
相続が開始してから、相続人で話し合って考えていてはこの3ヶ月以内に間に合わなくなってしまうかもしれません。
対策
- 財産状況を早めに確認する
- 相続人内で相続or相続放棄か、事前にちゃんと話し合っておく
5. 遺産分割協議を口約束で済ませてしまう
相続人同士で話し合いがまとまっても、書面に残していないと後々「言った言わない」のトラブルになる可能性があります。
遺産分割協議書は、不動産の名義変更や銀行手続きにも必要になる重要な書類です。
相続人全員で行わないといけず、全員が合意しないと作成できません。
必ず作成しましょう。

対策
- 正式な遺産分割協議書を作成する
- 口約束だけで済ませない
6. 不動産の名義変更を後回しにする
不動産の相続登記を放置しているケースは少なくありません。
しかし、2024年から相続登記は義務化され、期限内に手続きを行わないと過料が科される可能性があります。
また、放置すると相続人が増えて手続きが複雑になることもあります。面倒なことになる前に不動産登記は行いましょう。

対策
- 相続が発生したら早めに名義変更を行う
7. 相続税の申告期限を見落とす
相続税には「10か月以内」という申告期限があります。
期限を過ぎると延滞税や加算税が発生することもあります。
できるだけ減税・節税したい方は専門家に相談するのも一つの手ですよ。

対策
- 税理士など専門家に早めに相談する
8. 預金の凍結を知らずに慌ててしまう
銀行は、口座名義人の死亡を確認すると口座を凍結することがあります。これは不正利用を防ぐための措置ですが、生活費や葬儀費用の支払いに困るケースもあります。
死亡届や必要な証明書を提出することで、相続人が口座を使用することができるようになるケースも。銀行によって必要書類に多少の違いがありますので、確認が必要です。
対策
- 事前に口座や資産の状況を整理しておく
9. 相続人同士の話し合いを後回しにする

相続は感情が関わる問題でもあります。
話し合いを避け続けると、関係が悪化してしまうケースもあります。
微妙な関係の身内と面と向かって話をするのは、億劫な面もありますよね。
そんな時は専門家と一緒に話し合うのも良いかもしれません。他人がいる方が落ち着いて話ができる、というご家庭は少なくないのではないでしょうか。
対策
- 早い段階で情報共有と話し合いを行う
- 家庭内の話し合いが難しそうなら、専門家に相談をする
10. 専門家に相談せず自己判断で進めてしまう
相続手続きは、法律・税金・不動産など多くの分野が関係します。
もちろんご自分で行うことも可能ですが、間違った自己判断で進めてしまうと、後から修正が必要になることも少なくありません。先にもお伝えしたとおり、期限も決まっているため期限内に申請できる無くなることも考えられます。
もちろんご自身で行うよりも費用はかかりますが、手間や時間・労力やリスク等、様々なことを考慮した上で専門家に任せるのが得策かもしれません。
対策
- 状況に応じて専門家に相談する
相続は「事前準備」で負担を減らせる
相続は突然発生することも多く、準備がないまま、分からないまま相続の手続きを進めてしまうと家族の負担が大きくなります。
人間いつ突然亡くなるか分かりません。
「自分はまだ元気だから大丈夫。」「○歳になってからで大丈夫。」
そのお気持ちも分かりますが、大事な家族が困らないために、身内がスムーズに相続を進めることができるために、生前にできることは沢山あります。
- 財産の整理
- 家族との話し合い
- 必要な制度の検討
必要最低限でも上記のことを行っておくことで、大事な人たちの手続きの負担を大きく減らすことができます。
まとめ|相続手続きは“知っておくこと”が最大の対策
相続手続きには、多くの人が見落としがちなポイントが意外に沢山あります。ですが、事前に知っておくことで防げるトラブルも少なくありません。
相続は家族にとって大切な問題です。
慌てて対応するのではなく、できる範囲で準備を進めておくことが、将来の安心につながります。
専門家に相談して“自分に合った対策”を
相続支援センターでは、司法書士・行政書士・不動産の専門家がチーム体制で対応しています。
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